イニシャルステップ(リサーチ&準備)

2021.12.27

イニシャルステップ(リサーチ&準備)

イニシャルステップ(リサーチ&準備)

①ターゲットの明確化

さて、前段の「転職に向けての心構え」で、自身の気持ちの確認や方向性が明確化になったら、次は具体的なアクションへ移っていきます。まず、どの業界、会社、職種、職位、年収、を狙っていくのか?狙いどころをクリアにしていく作業に入ります。恐らく大半の方は、転職するなら年収は、どれくらい欲しいという額があると思います。
まずここが固まれば、次はどの会社を選ぶか?あるいはどの職位を狙うか?といったところでしょう。職種に関しては、よほどのことがない限り大きく変える方は少ないかと思います。
また人によっては、ワークライフバランスや、過度なストレスのかからない職場を求められる方もいるでしょう。次の転職で自分の目標の何を叶えるのか?このターゲットを明確にし、転職エージェントにきちんと伝える、また面接を受ける際に、そのターゲットを叶えられる職場なのか?という目線を持って挑む。そういった心がけをすることにより、本来の目的からズレの少ない転職が実現すると思います。

 

②応募プロセスに関して

さて、実際に転職してみたい会社や職種を見つけたら、どのように応募を進めていけばよいでしょうか?これも応募仕方で異なります。

  • 目的とする会社のHPなどから直接応募をする
  • 転職サイト、転職SNSなどのデジタル広告から応募をする
  • 転職エージェントからの紹介で応募をする

おおよそ、上記3パターンくらいに分けられるのではないでしょうか。
また、少し特殊な例としましては、最近よく聞くリファーラル(紹介)という形で応募をするケースもありますが、まだまだ少ないので、ここでは割愛します。
ここでは、それぞれのケースに関してお話しいたします。

会社HPからの直接応募の場合
多くの会社のHPには、採用情報などというページがあり、そこに職種別に募集要項があり、そこから直接応募をするケースです。一見簡単に見えます。確かに簡単ですが、デメリットもいくつかあります。まず会社によっては書類応募をした際の合否連絡が十分でない場合があります。合格して進んだ場合は良いのですが、不合格だった場合は、どういった理由で不合格だったのか?という理由を教えてくれない場合があります。これは面接に入っても同様のケースが見られます。
また、最終的にオファーに至った場合の給与交渉や入社日の調整など、自身に関わることをすべて自分で交渉しなくてはなりません。そこまでできる自身がある方は問題ありませんが、自身のない人は、やはりエージェントにお願いしたほうがいいかもしれません。

転職サイト、転職SNSなどのデジタル広告から応募をする
転職エージェントが運営しているHPの中の求人、Linkedinや、Biz reachなど人材データベース会社やSNSサービスに掲載してある求人に応募する場合のお話しです。 この場合は、複数のケースが想定されます。「社名を明かさずに、条件や職務概要のみが記載された求人」や「企業名、職位、職務詳細などが細かく書かれた求人」や「採用企業がデジタル広告として出している求人」や「エージェントに登録を促すのが目的の求人」など様々です。一概にどれが良くて、どれがダメというものはありませんが、自分が何を求めて応募をしたいのか?を明確にしたほうが良いでしょう。狙っている企業や職種が明確な場合は、なるべく詳細に書かれている案件や広告に応募をしたほうが良いですし、まずは情報収集を広くしたい、あるいは転職が初めてなので、まずはチャレンジしてみたい、などという場合は、エージェントが出しているデジタル広告などが良いでしょう。 可能な範囲でマッチしそうなものを見つけてみて、チャレンジしてみてください。

転職エージェントからの紹介で応募をする
次は、転職エージェントから案件を紹介してもらってから、応募をするケースです。これも実は様々なケースはあるのですが、ここでは基本的な流れに関してご説明いたします。エージェントからの仕事の紹介をもらうには、まずその会社に自分の個人情報を登録する必要があります。登録も様々なケースがあり、Webで必要な項目に入力をし、職務経歴書や履歴書を送って、あとは希望項目にマッチングした案件が送られてくる場合や、コンサルタントが付き、自分の希望やこれまでのキャリアの強みなどを理解した上で、案件を紹介してくれるパターンと大きく分けて2つに分けられます。このどちらが良い悪いというのではなく、経験、職位、スキル、目指すもの、の違いによって使い分けるべきでしょう。それほど複雑ではなく、難易度の高い仕事を探している場合は、前者のほうが使いやすいでしょうし、自分の希望になるべく沿った案件や、明確に給与を上げたいなど、目的がしっかりと定まっている場合は後者のほうがいいと思います。このあたりのより深い情報は、また次項でご説明いたします。

 

③転職エージェントの使い方

さて、転職エージェントから応募をするというお話しを少ししましたが、ここではもう少し具体的に転職エージェントの使い方といったポイントでお話しをします。現代はたくさんの転職エージェントが存在しています。皆さんもテレビCMや電車広告など、生活の様々な場面で、一度ならずとも目にしているのではないでしょうか。では、どうやってそれらの会社やコンサルタントと付き合っていけば良いのでしょうか?まず基本的には、自分の興味がある、あるいは自分の経歴や業界に精通していそうなエージェントをできれば複数見つけましょう。外資系企業への転職を検討しているのであれが、外資系企業に精通しているエージェントを。日系大手、金融業界、工場、技術者系、転職エージェントと言いましても、それぞれ強みがあります。まずは自分のプロフィールや経験に強そうな見つけましょう。
次は、会社ではなくエージェントの社員(コンサルタント)との付き合い方に関して。
ここが一番のポイントになります。

例えば、上記のような理由の中から、必ずどれか当てはまるものがあるはずです。まずは転職をしたい理由に順番を付けてみましょう。その優先順位を実現できるように転職活動を進めていくのが、最も自分の理想とかけ離れずに転職活動を進めていけます。
また、こうやって理由を明確にしていくうちに、転職をする必要が本当にあるのか?という部分にも気づくかもしれません。以外な副産物が見つかることもあります。理由付けの明確化によって、どのエージェントをどう使えばいいのか?どんなふうに情報を集めていけばいいのか?活動の方向性が明確になることは間違いありません。まずは、ここから初めていきましょう。
そうすることにより、迷う場面や悩む場面が現れたときに、冷静な判断が下せるはずです。

さて、①で説明をしました、転職理由の優先順位付けができましたら、次は行動に移すフェーズに入ります。その際に「転職をした場合のメリットとデメリット」と「転職をしなかった場合のメリットとデメリット」を比較してみましょう。
例えば、「転職をした場合のメリット」を考えてみたときに、どんな理由が浮かびますか?

  • 年収が上がる
  • 職位が上がる
  • 労働環境が改善される
  • スキルアップができる

等々、いろんな事がらが出てくると思います。
では、「転職をしなかった場合のメリット」は何でしょうか?

  • 見えないリスクを取らなくて済む
  • 退職金など、現在ある福利厚生を失わなくて済む
  • 新しい環境へのストレスを感じなくて済む
  • ある程度の将来予測がつきやすい

こういった感じで出てくると思います。
これらと相反するように、デメリットも、それぞれのケースであります。
この、メリットとデメリットをきちんと理解することが大事です。転職するリスクを取ってもメリットのほうが大きい、あるいは現在あるデメリットを軽減できる。そう思うのなら、間違いなく転職すべきです。

 

④転職後の自分をイメージすること

転職後の自分をイメージする。転職先も決まってない中で、簡単なことではないかもしれません。しかし頭の中で想像し、それに自分が適合できるか?それくらいはできると思います。
転職をしたら、どんなことが起きますか?

  • まったく知らない人たちと働き始める
  • まったく知らない商品や業界、商習慣、会社ルールの中で働く
  • その知らない中で、自分の実力を出さなくてはいけない
  • 今と同じ勤務時間か?ワークライフバランスは?家庭への影響は大丈夫か?

こういったことは、転職先が決まっていなくても頭の中で想像できるはずです。こういった事がらに、自分が対応できそうか?やっていく自信はあるか?確かめてみましょう。
また、具体的に転職活動を進めてすでに面接などを経てきた場合には、転職先となる会社の情報がより多く入っているはずです。面接官と話してみて、そこで働くイメージを持てましたか?上長となる人と話して一緒に働いてみたいと思いましたか?面接を受けられたのなら、とてもイメージしやすいと思います。
なかなかイメージが湧かない、うまく想像ができない、面接をしたが、意志疎通がうまくできた印象がなかった。こういった場合は、あなたに適した場所ではないかもしれません。転職も人間関係同様、相思相愛、持ちつ持たれつ、give and takeなのです。両社の意志が揃わないとうまく進みません。仮にうまく入社できたとしても、長続きをさせていくのは簡単ではないでしょう。
イメージすること。とても大事ですので、心がけてみてください。

 

⑤客観的な情報収集

転職活動を進める中で、応募している企業、または検討している企業の情報はどうやって入手していますか?まずは誰もが入手できる募集要項があります。さらにネット上での会社情報や評判、それに転職エージェントからの限られた情報といったところでしょうか。
これらの情報に加え、何が必要でしょうか?自分で集めれる情報だけで判断できる人はいいのですが、どうしても不安が拭えない、そういった場合は、周りにいる転職経験者に実際のケースを聞いてみるといいでしょう。友人でもいいですし、先輩社員でもいいです。とにかく転職を経験している信頼できる人に実際の話を聞くというのは、大変プラスになります。話を聞く、あるいは考えていることを話す、そうすることによって自分では入ってこなかった情報が入ってきたり、新しい気づきがあるものです。ぜひ試してみてください。

 

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