実践ステップ1 (書類作成&応募)
実践ステップ1 (書類作成&応募)
書類の作成から面接へ向けて
さて、転職先や受けてみたい企業が決まったら、まずは書類応募の準備をしなくてはなりません。ここで言う応募書類とは、職務経歴書のことを指します。もちろん、履歴書というのもありますが、履歴書よりも職務経歴書のほうが、転職においてはとても重要です。
職務経歴書の詳しい書き方は、マニュアル本や対策本が出ているので、ご存知の方も多いかと思います。ここでは、それらの情報に加えてちょっとしたテクニック的なことをお伝えします。
【全体構成】
内容を書いていく前に、まず全体構成についてご説明いたします。これらは正解がないのですが、ポイントとしては相手に知って欲しい情報の順から書いていくのがいいでしょう。
具体的には、まず「氏名」「生年月日」「最終学歴」「資格等」でしょうか。最低限の個人情報ですね。よく住所や電話番号を記載される方もいらっしゃいますが、応募をする段階では、特に出す必要のない情報です。必要なタイミングで相手先へ伝えればいいでしょう。
次の項目ですが、いきなり職務経歴を書くのではなく、その前に自分のスキルサマリーを冒頭部分に入れましょう。この人は一体どんなスキルを持って、何に強みがあるのか?これを記載しておくといいでしょう。企業側にあなたがどんな人でどんな経験を持っている人なのか?というのが冒頭でわかると、具体的な人物像が描きやすくなります。
全体の流れとしては、
- 個人情報(氏名、生年月日、最終学歴、資格)
- スキルサマリー
- 職務経歴の詳細
全体構成に関しては、こんな流れで作成するのが良いと思います。
【職務経歴詳細】
次は、これまでご経験された会社、仕事を記入する職務経歴の詳細について、お伝えします。
まず、意外にご存じでない方もいらっしゃるのが、職歴の順序です。
職歴1社の方は、そこでの経験を記載すればいいのですが、大半の方は複数社経験されていると思います。中には8社~10社という強者もいらっしゃるでしょう。
冒頭の、個人情報、スキルサマリーができましたら、職務経歴に移りますが、上から順に書いていきますが、その順番は、直近のものから順に書いてください。世の中の慣習としては古いものから順に記載するのが普通ですが、職務経歴に関しては新しいものから順に記載してください。
この理由ですが、採用する企業側は、「この人は、今どこで何をやっている人なのか?」ということを、まず知りたいのです。となれば、やはり上部にそのその内容が記載されており、順に古くなっていくほうが、「今を中心に過去を見ていく」といった視点には、とてもマッチします。
次に職務経歴の内容ですが、これもすべて同じボリュームで記載すればいいという訳ではなく、自分のキャリアのハイライト(アピールポイント)や応募しようとしているポジションに近しいキャリアの部分のボリュームを厚くしてください。見てほしい経歴は、しっかりと厚く記載し、それ以外の経歴、あるいは1年に満たないような短い経歴などは、簡略化して構いません。書類全体に緩急があったほうが、ご自身の全体像が企業側へ伝わりやすいと思います。